工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

椅子の研究を

先に県の「工業技術センター」の機械を借りての作業の様子を取り上げたが、今日はこの「工業技術センター」の心臓部とも言うべき、様々な試験をする施設、機械などを間近に見る機会があった。
強度試験。耐久性試験、破壊試験などだね。
他にも30″スタジオモニター、PowerMacが何台も整備されている「デザインセンター」には120cm巾、伸びのプロッターをはじめ、出力センター並、あるいはそれ以上の整備状況で圧倒されてしまった。
あるいは人間工学実験室といった施設もあり、いわゆるユニバーサルデザインを支援する態勢が整えられているようだった。
実はこれは県下、家具デザイナーのキャリアの方々に企画していただいた「椅子研究会」なるもののプレイベントの一環。
今後月一回、企画者の下、10数名の家具制作者が集まり、上述したような強度試験を織り込みながら、椅子のデザインから制作の研究を行っていこうというものであるらしい。
ボクも含め、工房家具制作スタイルにおいては、なかなか強度試験までを必須項目として意識しているところは少ないはず。
デザイナーというプロダクトの意識が強い職能に支援を受けながら、より良い椅子の研究開発を行うこの企画は興味深いものとなりそうだ。

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