工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

雷には強いですか

あじさい週末の朝は雷鳴と大雨で開けた。
昨日来のことだが、しばらく先までは不安定な気圧配置となるだろうとの予報。
雷は怖い。ヒトはおへそを隠すだけで事済むが、コンピューターなどの電子機器、通信機器などはこうした瞬間的な異常高圧電流には脆弱極まりない。
APS電源の導入、避雷対策、アース埋設など様々な事も求められるが、個人の環境であれば、とりあえずはLineを切り、電源プラグを抜けばよい。
以前も紹介したが、気象の情報は、放送メディアが報じてくれるものでかなりのところで対応可能だが、リアルタイムでの情報取得というものも、今日のネット接続環境ではいくつもの気象情報サービスから可能となっている。
まずリアルタイムレーダーはこのBlogでも右メニュー項目の中程に「リアルタイムレーダー」名称のバナーがあるので、これから対象サイト(国土交通省・防災情報センター)へと飛ぶので活用していただきたい。10分おきに更新してくれているので、かなり実用性があると見て良いだろう。(「動画」では10分ごと3時間分の18枚が連続表示されるので移動方向の推測もできる)
一方雷情報は、気象庁ではなく、電力会社が情報開示のサービスを行っている。
うちの地域では中部電力が「雷情報」を提供してくれている。こちらも15分おきに更新しているのでリアルタイムと言っても差し支えない適切な情報と言えるだろう。
なおこの中部電力に限らず、それぞれ9電力とも提供していると考えられるので、お住まいの地域で探してもらいたい。
もし、そうした情報提供がないとすれば、積極的に開示を求めたらよいだろう。電力会社は必ず雷情報の取得、分析はしているので、これを一般開放するかどうかの企業判断に関わる問題であるので。
なぜ電力会社がこうした情報を提供しているかと言えば、お客様サービス、というよりも、自社の送電系統、配電系統の保守管理において、この雷情報というのは必須の第1級の情報になっているからだ。
送電線にも配電線にも必ず最上部にはアース線というものが張られていて、避雷させるシステムになっているのだが、変電システムなどに大きな雷が落下したりすると広域での停電など大きな被害を受けることも少なくないので、雷情報を的確に取得、分析して送電系統を切り替えたり、運用したりしているのだろうと思われる。
サイトでの情報提供はこのデータを一般に開示しているということだが、ありがたいシステムではあるよね。(まさにこうしたところにネット社会の恩恵というものをあらためて感じさせられる)
意外としかし、ネット接続環境を持っていてもこうしたサイトの存在を知らない人も多いのかも知れない。
これをご覧の方々の多くは既に活用されていると考えられるが、ぜひ周りの人々にもサイトの存在を知らせてやりましょう。
画像下は中部電力提供による雷情報サイト画像
雷情報

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  • こんばんは。
    東京では東京都水道局が「東京アメッシュ」という名前で
    東京周辺の雨雲のレーダー画像を提供しています。
    各区の拡大画像まで見る事ができます。
    提供の理由はartisanさんの言われる電力会社と同じような
    ものかもしれません。
    ここ2-3日の寒気に伴う雷雨ですが私の住む千葉県では
    ほとんど降っていません。雷の音もしません。
    このままでは水不足になりそうです。農作物にも影響が
    あるのではないでしょうか。

  • acanthogobiusさん コメント感謝します。
    「東京アメッシュ」(命名が振るってますね)確認させていただきました。
    昨夜は都内も豪雨に見舞われたようですね。当地も時間当たりの降雨量は記録的だったようです。
    房総は首都圏向けの有力な穀倉地帯ですので、小雨は気になりますね。
    ここ数日来落雷による火災、停電などの被害も報道されています。避けがたい被災もあるでしょうが、可能な限り事前に情報を取得して回避できるのが望ましいですよね。そのためにも関連機関からの情報提供は有益なものです。

  • こんにちは。
    うちの地域をカバーしているサイトは東京電力の「雨量・雷観測情報」
    (http://thunder.tepco.co.jp/)です。
    当方は雷の名所といってもいい地域なので(群馬の田舎)
    これからの季節は雷情報のサイトに良くお世話に、と言うか必須になってます。

  • AUDINさん、コメントありがとうございます。
    今日、ハイキング中の栃木の中学校が落雷で怪我、というニュースが来ていました。雷注意報が出されていた中での強行軍でしたが、あまりにも気の毒なニュースでした。
    先生達がご紹介のサイトを含め、事前に情報をしっかり確認してくれていれば避けられたかもしれません。
    校長の「雷までは予期できなかった」とは信じがたいほどの不作為。-_-#

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