工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

不要になってしまったアメリカから取り寄せたテキスト

WOODCRAFT〉という米国の木工関連通販店があります。

インターネットなど普及する以前の30年ほど前からクレジットカードとファックスがあれば、国内では入手が覚束ない電動工具から始まり、様々なジグ、部品などがリストされ、これらを購入し、大いに活用してきたものです。

今ではネットで容易に商品選択と支払い決済が可能となり、国内でも多くの方々が利用されていると思います。

その取り扱い商品の1つのジャンルに〈Projects〉というものがあり、木工品の制作テキストなどを提供してくれています(画像Top)。
その中で私は1度だけ利用したのが、画像下の「Dust collector」(ある雑誌の一部のようですね)というテキスト。

ボール盤での切削作業で排出されるダストの集塵ホースの固定に用いる器具の設計および製作Planです。

数年前、機械室内の集塵配管設備施工の時に作ろうと考え入手していたのですね。
ところが、利用機会は無く、制作する事なく、分別資源の袋の中にポイ捨てされる運命に。
わざわざ米国から取り寄せたもので、その当時は必須の器材と考えていたものだったのですがね。

なぜ不要になったのか。
簡単な話でして、市場では様々なタイプのホースが展開されていて、その中の1つを選択する事で、この種の固定は不要となったというわけなのです。


それが《硬質ダクト N.S.》です。

硬質な樹脂で構成されていて、屈曲なども容易で、かつ軽量であることから、自律的な形状保存性が高く、ボール盤の刃物先端近くまで任意の屈曲で近づけたその位置が保持されてしまうというものなのです。

先端から1mほど手前の辺りを壁などに固定しておけば、任意な屈曲を与え、どんな位置にも照準を定めることができるというわけですね。

うちでは量産的な制作はしないので、ダストが大量に溜まるということはあまり無いのですが、呼吸器疾患を抱える身であれば、可能であれば、極力ダストは集塵させたいものです。

皆さんもご興味のおありの方はぜひ取り寄せ、使ってみてください。

hr

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