工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

高級ホテルの旧い設備と百貨店家具販売事情

Blogなどのエントリーもネット接続環境水準によっては不快にもなります。
昨夜のホテルの部屋にはブロードバンドのLANの環境はなく、電話端子からダイアルアップ接続を試みたけども残念ながら0発信が上手くいかないためか接続できません。
やむなく au でのモバイル データ通信でかろうじて接続。しかしメール受信のダウンロードが途中でダウン。15分掛かっても完了しない。仕方なく切断。(翌朝あらためて接続試みると、何と2MBを越える画像データファイル数枚を添付してきた人がいたのでした)。
メール送信者に圧縮しなかったことへの恨み言を言っても仕方ない。
結局このホテルを解約して、隣駅近郊の高速ネットが使えるホテルをあらためて予約して引っ越ししました。
昨夜のホテルは駅から0分、真上に立地しており、部屋は広くて設備も快適だったのですが、残念ですが必須のサービスがなかったので仕方ありません。
フロントに事情をお話ししたところ、「設備が旧くて申し訳ありません。キャンセル料は不問です・・・」と苦笑いで快諾していただいた。
さて百貨店における家具販売はどこも苦戦しているようで撤退も相次いでいるようです。


昔は高級家具の購入は百貨店でというのが定説であったと思われますが、常に単位面積あたりの売り上げは?、というコスト計算至上主義のなかで、場所を取り、動きが鈍く、もてあまし気味の家具は敬遠されてしまうようです。
家具という商品の特性として、その商品知識を得るにも多くの時間と経費が掛かりますので、その面からも敬遠されているということもあるのかもしれません。
復古を期待するというわけではありませんが、大手の百貨店にはそれぞれ家具デザインなどの研究所が置かれ優秀な営業員を育成していたようですが、これらは閉鎖を余儀なくされています。
このことは経験的にも実感しています。
家具担当とは言っても家具という商品の基本的知識を身に付けている人は多くはないようです。メーカー営業マンからの受け売りで凌いでいるのが実体なのかもしれません。
如何にその商品がクォリティーがあって、お客様のお部屋にはこちらの家具をお奨めします、といったセールストークを自信持って提示できる販売員はいません。いきおい売れる商品が全てです。結果みそくそになってしまいます。「文化を売る」百貨店という概念そのものにも首を傾げますが、それすらもかなぐり捨てて、というのが昨今の状況のようです。
やむなくこのような企画展示で、制作者がマネキンになって売らねばならないということになるのでしょう。
工場で木くずまみれになって仕事している方が向いているのでしょうか、マネキンは疲れます。
せめてホテルの快適ブロードバンドで、気に入ったBlogをチェックするのが疲労回復のツボでしょうか。

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