工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

左右振り分けスケール

画像のスケール、拡大してご覧いただければ分かるように、中央にゼロが刻まれ、左右に振り分けられている。

墨付けに用いるスケールも様々だが、こうした振り分けのスケールは何かと便利。
画像のケースはホゾ孔のための墨付けだが、幅が広いホゾであるため、2段に分けている。
これは経年変化による痩せ、であるとか、より接着強度を高めるための配慮だ。

このようなケースの墨付けに、この中心振り分けスケールが都合が良い。

実はかなり以前に、《東急ハンズ》だったと記憶しているが、製図関連の文具コーナーでこれと似た15cmステンレス仕様のものを見つけ、ありがたく使ってきた。
ところが、これを紛失してしまい、ネットなどで探すも見出せず、あるときTwitterでこれをつぶやいたところ、何と師匠筋から、あるよ、と言って、送ってくれたのが、画像のもの。

これは20cmだが、同じ仕様で30cmのものとセットだった。
プラスチック製ではあるが、透明の方眼でもあるので、これはこれで使い勝手が良いと思う。

ネットでなぜこれがヒットしなかったのか分からないが、検索が下手くそ、製造メーカーがマイナーな会社、必ずしも文具関連の販売店でもメジャーなものではない、などといったところだろう。

ここで品番等を記していおけば、今後Googleでも拾われやすくなるかな。

木工の墨付けで、左右に均等に振り分けるというケースは意外と多いかも知れない。
このようなものもあるということで活用していただき、墨付け精度と能率を高めていただきたい。

ところで、ヒトの顔というのも基本は左右均等であるように思われるが、おそらくはそのぼとんどは実は不均等なのじゃないかな。
自分の正面を向いた写真を真っ二つにカットし、片方の画像を左右に配置し繋げるとどうだろう。さぞ均整が取れ、美しくなるだろう。
いやいや、実はそうでは無く、とても不自然で見ていられないのじゃないかな。

家具も左右均等のものが多いが、これも人間のい顔同様、ちょいと微妙に崩すのも一興かもしれない。


※ 参照
■ Letter 社 方眼スケール
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  • ご無沙汰しています。
    いつも勝手なコメントを入れている者です。

    シンワ測定のマシンスケールの中に左右振り分け目盛りの物が
    あるようですね。
    ただ、マシンスケールなので厚みが0.5ミリしかありません。
    長さ15センチまででしたら厚みも通常の直尺と変わらず
    使えそうです。
    今度機会があったら買ってみます。

    • >マシンスケール
      そのようですね。機会の駆動部分に貼り付ける(ネジで固定する)ものなのでしょうか。

      我々が使う墨付け用には、ちょっと使いづらいものかもしれません。

      記事中の以前使っていたものは、15cmの一般的なステンレススケールでしたが、
      いまだに見つかりません。(あまり真剣に探しているわけではないのですが)

  •  無沙汰お許し下さい。 ごくごく普通の小学生が筆箱にいれてるようなプラスティックの定規で振り分け目盛りの20センチ版のを持っています、PAT.NO.513032 0-104 と打ってありますが、メイカーなどの表記はありません。向かって右には青いマーカーラインのような色が着いていて非常に便利に使っています。振り分け墨は必ず必要ですね。
     透明方眼の定規は木が見えるのでいいですね、先代は木取り用の1m、巾30センチくらいのアクリル定規にカッターナイフで方眼を刻んだのを愛用してました、僕も使っています。

    • たいすけさん、建築現場でも「あると便利」なツールなのですね。
      しかし、透明方眼を自作するのというのも、入れ込んでいますね。

      スケールと言いましても汎用品から、個々の業界に特化した様々な仕様のものまでがあるでしょうから、境を超えて探してみるものおもしろいかも、

      PATが刻まれたお使いのスケールですが、残念ですが検索しましても対象と考えられる登録は見つかりませんね。
      こちら

      大きな文具店に出向いたときには、目を懲らしていろいろと探してみましょう。
      コメントありがとうございます。

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