電動工具の思案の行方
立冬の知らせに合わせるかのように寒気団が到来したたようだ。
北海道オホーツク海沿岸の町に襲いかかった竜巻は9人という犠牲者を出し駆け抜けていった。
自然の驚異というものは経験則とは無関係に突如として大規模な災害をもたらすことを思い知らせる警鐘だ。
当地から臨める富士の山は昨夜一気に中腹にまで雪に覆われた。
さて実は永らく使用してきた充電インパクトドライバーのバッテリーがついにダウン。
10年間ほども使用してきただろうか。その間1度バッテリーを更新しただけであるがこれが寿命を終えたようだ。
充電用のバッテリーを新規に購入すればまた快適に使えるのだが、さてどうしたものかと思案中。
これまでのバッテリーは Ni-Cad 電池のものだった。
現在の主流はLi-ion(リチームイオン)だ。それに次いで新しい種類が Ni-MH(ニッケル水素)。ニッカドなどで新規更新など片腹痛いわ。
電気容量、使い勝手などから今さらニッカドという選択肢はないだろう。
さすればメーカーのサイトで互換性など確認し、Ni-MHのものが対応可能だというので、これを導入すれば良い。
その導入コストは当然充電器の方もも新規購入せねばならないから合わせて21.000円(ネット上最低価格で)
このコストでは考えてしまうよね。
いっそのこと本体を含め更新する方が今後の長期的スパンで考えた場合望ましいのではないのか、などと電動工具サイトをネットサーフィン。
そこで発見したのが、マキタの「業界初 ! 4モード切替 ! 」というもの。
* マキタTP130DRFX
- 振動ドリル
- インパクトドライバ
- 低速・高速ドリル
- クラッチ(16段)
他、主たる仕様は 14.4V、リチームイオン3.0Ah、135N・m、ただ重量が1.7Kgと通常より400gほど重い。
ご覧の皆さん、どう思われます?
買いでしょうか。例えばほぼ同仕様のインパクトドライバー単機能機種と較べ価格差は5,000〜7,000円ほどか。
ここでボクが逡巡するのは、やはり4モードという至便性についてだ。
確かに大工などが高所で活動する際にはとても良い機能だろうと思う。
穴開け、締め付け、など1台で全てが済んでしまう。
しかしボク達のように地上の工房内で活動する者にとって、この機能はどれだけ活用されるのだろうか。
魅力的なモードはインパクトと、低速・高速ドリルの併用ぐらい。
しかも数ヶ月前にはBOSCHのドリルドライバーを買ったばかりだしー、
でも4モードは魅力的だよね。でも重そう。きゃしゃな木工家としては300gの差は無視できない。
今日さっそく納品の帰りに立ち寄ったホームセンターでチェック。操作性は悪くなさそうだが、やはりかなり重い。
でも魅力的だよね。ウム。(=_=)
acanthogobius
2006-11-8(水) 22:19
こんばんは。
同じメーカーでもプロ用の充電工具は結構値段が高いですね。
やはり、信頼性が高いということでしょうか?
個人的には振動モードはコンクリートに穴を開ける時にしか
使わないと思います。
私はマキタから発売になったペンインパクトドライバーが最近気になっています。無段変速ではないですが。
最近、ビスを四角穴タイプに切り替えています。四角穴だと
インパクトさえも必要ないのではないかと思えます。
電動ハンディドリル(組立式) 74041 タミヤ ハンディドリル[タミヤハンデドリル]【J:4950344740413-7-2489】
2006-11-8(水) 23:02
電動ハンディドリル(組立式) 74041 タミヤ ハンディドリル[タミヤハンデドリル]【J:4950344740413-7-2489】
電動ハンディドリル(組立式) 74041
木工房オーツー:大江進
2006-11-8(水) 23:59
私は現在マキタのインパクトドライバTD130D&ドライバドリルDF440Dを使用しています。その体験からいってもそれぞれ別の専用ドリルがあったほうが断然いいと思います。TP130Dの四モードのうち、振動ドリルは木工ではまずめったに使わないでしょうし、先端に装着するビットなどの取り換えこそが面倒だからです。
たとえばドライバドリルaに下穴用の錐をつけ、もう一台のドライバドリルbには座ぐり用の刃をつけ、インパクトドリルでビスをねじ込む、というふうに連続して作業するほうがずっと効率的です。ビスの種類によってはうっかりインパクトモードでねじ込むとビスがちぎれてしまうこともあるので、そうしたミスをなくすためにも異なる作業には異なるドリルというふうに最初から使い分けするほうがよろしいかと。さいわいマキタの14.4Vリチウムイオンバッテリは他機種と互換性も持たせるようにシステム展開しています。
>>acanthogoblusさん
プロ用電動工具がホームユースのものより高いのは精度と耐久性の違いです。仕事に使うならはじめにちゃんとした機械を買うほうがかえって経済的です。
上記のTD130DとDF440Dは無段変速です。スイッチの押し込みかげんで超低速からフル回転までスムーズに変速できます。四角穴は十字穴と違ってビット先端が逃げにくいのは確かですが、普通のドライバドリルではトルクがインパクトドライバの4分の1程度しかないので、大き目のコーススレッドなどは厳しいと思います。
artisan
2006-11-9(木) 07:17
大江さま ボクの逡巡を粉々にしてくれるほどの明瞭さで解説していただき感謝です。単機能で最も性能の良い機種を選択することにしましょう。
acanthogobius さま
>プロ用の充電工具は結構値段が高い
>信頼性が高いということ?
構造的な堅牢性。加えてバッテリー電気容量、およびパワー、つまりは能力の差異があるのでしょう。
四角穴、つまりコーススレッドのことですね。確かに頭つぶれも無いでしょうし、安定的に打ち込むことが出来ます。
下穴も開けずにビュンビュン打ち込んでいきたい大工作業向け、つまり針葉樹向け、という感じでしょうか。
あまり小さなサイズは無いかも知れません。
また素材は鉄にユニクロメッキがほとんど。ステンレスのものってあるのでしょうか。
>ペンインパクトドライバー
今日それも見てきましたが、良いと思います。類種はほとんどありませんので市場性は大きいと思われますね。
狭い箇所へのアプローチに適する、ということの他に、扉のつり込みなどでの#1プラス木ねじの締め付けには効用大です。小さなネジにもインパクト機能は威力を発揮してくれますよ。
ただバッテリー内蔵タイプですので交換等のしやすさ、コストなどを調べたいところですね。
ボクは松下電工の小さなインパクト(7.2V)を持ってますが、なかなか使えます。
ちょっと話題が逸れるかも知れませんが、小さなネジは鉄(ユニクロ)はダメ。ステンレスか、あるいは焼き入れされた鉄の小ネジを用いましょう。そしてインパクトですね。
acanthogobius
2006-11-9(木) 09:53
ご連絡ありがとうございます。
話題が少し逸れてすみません。
最近、ダンドリ社の四角穴ビスを使い始めています。まだ
使い始めて日が浅いので確たる評価はできませんが
小さなものは頭の径6ミリ長さ30ミリの物からあります。焼入れもしてあります。ウッドデッキ用と称していますが
四角穴のステンレスビスも出ています。
決してダンドリ社の宣伝マンではありませんが私としても
家具作りにどの程度有効なのか知りたいところです。