Archive for the ‘工房から’ Category

キャリア職人の余裕と落とし穴

ボクがこの世界に入ったのは青年と呼ぶには薹(トウ)が立つほどの年齢だったということもあるが、修行の頃は当然としても、独立起業もなお、必死の形相で木工に取り組んでいた。 寝ても覚めてもただひたすら、生きる全てが木工漬け、と […]

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抽出の材は何をお使いですか

これまでキャビネットの抽出の側板には様々な材種を用いてきた。 もちろん、前板と共材で使うこともあったが、その多くは桐、朴(ホウノキ)、榀(シナノキ)、桂(カツラ)などの、いわば軟材に属する樹種たちだ。 大昔、朴の代替材と […]

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年の瀬に その2

2011年も数時間で終わりを告げ、間もなく新年がスタートする。 思い起こせば様々な事柄が走馬燈のように蘇る。 今年はいろんなことがあった。 いろんな人と出会い、語り、共に働き、共に活動し、ともに笑った。 木工活動において […]

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仕事納めの1日・みなさま、お疲れさまでした

うちの仕事納めは、終日機械の整備、メンテンナンスで追われる。 “追われる”が、“終われない”ことさえある。 ま、しかし今年は、終日“追われ”、何とか終えることにした。 自動一面鉋盤は、まずはローラーにこびり付いたダスト、 […]

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お隣の国から機械探し

電話ベルが鳴り、液晶モニタには“82”から始まる11桁の電話番号が表示されたのでちょっと驚く。 国識別番号が付加された相手先はお隣の韓国。 ハングルはさっぱりなので緊張するが、相手は日本語端麗な女性の声で安心する。 とい […]

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ノブもまた木工芸

M8のノブである。 木工品の部材の1つなんだが、少し多めに作った。 2種の長さがあるけれど、ヘッドは同じ形状。 材種はクラロウォールナットを主材に、メイプル(カーリー杢)をあしらった。 あしらったと言っても、M8のステン […]

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台風15号の置き土産

ここ静岡県下、至る所で台風15号の爪痕が残っている。 いまだに停電している地域もあるとのこと。 土砂崩れなどで被災地へのアクセスが困難なために、復旧に手間取っている。 皆さんのところは如何だっただろう。 うちの工場、自宅 […]

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ウォールナット材、またもや弾丸が

フラッシュ構造で作られた戸板。 この枠材から突然弾丸が現れた。 作業者の自分に打ち込まれたものであるかのような衝撃と痛痒。 ランバーコアの芯材を15 × 20mmの断面を持つブラックウォールナット材が取り囲み、フェイスが […]

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防塵、防水 電卓のはなし

今日はさほど読むに値する話題でないが、電卓の話しをしてみる。 木工房における電卓のこと。 開業以来20数年、工房内で使う電卓、これまで何台使ってきたことだろうか。 5年ほどの単位で更新してきたかも知れない。つまりこれまで […]

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5年ぶりの帰還(破損修理)

ダイニングチェアとして使われていたという、〈アームチェアLam03〉が我が工房に戻ってきた。 どのような顔つきで帰ってくるのか、生みの親としての心配もあったわけだが、意外に良い顔つきで戻ってきてくれた。 使い込まれた風格 […]

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