工房通信 悠悠: 木工家具職人の現場から

仕事始めの朝

久々に作業服に着替えて工房に籠もる。
冷え込む夜気で冷たくなった機械定盤に触れるのも何日ぶりのことか。
さっそく昨年来の懸案であったいくつかの家具制作準備に入るが、やはり仕事ができる環境があり、どっぷりと浸かれるということはありがたいことだ。
「もの作り」における充実感というものは、ただそれだけで単純に与えられる所与の自己実現であり、達成感である。
無論この実業に勤しむことができるのは、それを可能にさせる様々な環境があってはじめてなし得ることであるが、時として勘違いをしてそれらの環境の整備を怠ってしまい、その実業の品質を疎かにしてしまうこともあるだろう。
正月休みはこの環境の整備の1つでもある、事務机周りを徹底して整理することに専念した。
恐らくは数年ぶりのこと。
資源回収に回すもの、焼却処分するもの、それら廃棄処分する文書、資料などは山のようにつみ上げられた。
整理とは廃棄、というのはやはり原則であるようだ。


あるいはIT社会と変貌した今日、如何にペーパーレスが叫ばれてきているとはいえ、決して減りはしないというのがうちに限らず広く一般的に見られる実態であるようだ。
ボクなどは20数年間にわたり業務に従事してきたので、年々文書、資料の類は増加する一方だったが、やっとこの年末〜年明けに掛けて整理することができ、ずいぶんとすっきりして肩が軽くなった感じだ。
元々狭い書斎であったが、5割ほど増床した感じさえ受ける。
序でにMacのデスクトップもフォルダのアイコンだらけになっていた状況を一掃。30個ほどに整理する(まだまだ多いって?)
またSafariのホームを「iGoogle」のカスタマイズで整えた。
お気に入りのガジェットを適宜レイアウトして整備しておけるというのは一々それぞれのサイトにアクセスする必要がなく、個々の好みの環境を作り、一覧性が確保できるということで、かなり使い勝手がよいようだ。
(しかしGoogleカレンダーのビューアが上手く反映しない ← 上級者のMさん、教えてください)
ま、ぼちぼち学習しながらGoogleアプリも使いこなせていくようになるだろう。
(G-Mailの活用は、ちょっと個人情報の収集からして及び腰ではあるのだが)
なお、師走のモウレツな業務過程で足先に重量物を落下させたり、指先の古傷がパックリ口を開けたりと、過酷な日々が続いていたのだったが、これらもこのお休みの間にかなり回復してきた。
ボクにもまだまだ回復力はあるようだよ。
こうして身も心もリフレッシュさせ、新たな気分で2009年に向かっていけるだろう。

北の丸

葛城北の丸、ファサードから

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